蝿の王。
蝿の王 (文庫)
ウィリアム・ゴールディング
価格: ¥ 620 (税込み)
出版 社: 新潮社; 改版版 (1975/03)
ヴィレッジでジャケ買い。
著者はノルマンディ上陸作戦に従軍経験の或る元教師。
何とかライアンてースピルバーグの映画の前半40分くらいの、
偉くリアルな殺戮映像が念頭にあると、
戦死のラストワンマイルでは恐怖が論理戦略戦術を支配統括するという話、
なんだろうなぁと読めてしまう。
恐怖について精緻に書かれた本。
文体は平易。描写は美しい方だ。訳者が優れてるんだろう。
物語自体は並なので、暇な方は読んでみてもいいかもしれない。
死は漂白されて淡白で、あんまり象徴的でない。
実際そうなんだろうけど。
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